3年生が初めての実験でわくわく楽しんでいたころ、6年生は教室で医師や看護師になっていました。
ある子は手首や首のあたりに指先を当てて、友だちが持ってくれているストップウォッチを見つめています。首を上下に軽く動かしている子もいます。看護師さんみたいです。
それから、聴診器を自分の胸に当てて、これも友だちが持ってくれているストップウォッチを見つめて静かに何度もうなずいている子もいます。お医者さんのようです。
そうです。説明不要とは思いますが、6年生が理科の時間に、脈をとったり、拍動を数えたりしていたのです。6年生にもなると、これまでになんどもいろんな実験や観察をしてきているので、実験のめあてや方法、条件制御といったこともレベルが高くなっています。
また、どうして6年生でヒトや動物の体について学ぶのかということですが、ヒトの体、つまり自分の体のことなのでこれ以上ないぐらい身近なことではあるのですが、それを科学的に探究し理解していくのは、発達段階として6年生が一番適しているので、6年生で「ヒトや動物の体」を学習するということになっています。
何年生のどのタイミングで何を学ぶか。実は1年生から6年生まで系統的に計画されています。こうした実験や観察の様子を見ていると、あらためて小さい時からの積み重ねってほんとうに大切なんだなと思います。